”法律上”のホテルと旅館の違い
あなたはホテルと旅館の違いを知ってますか?
旅館業法によると、旅館は主に和室で客室数が5部屋以上の宿泊施設、ホテルは主に洋室で客室数が10部屋以上、洋式トイレが設置してある宿泊施設のことを言います。それと、ホテルは法律で洋式トイレの設置が義務づけられているのです。逆に洋式トイレがないとホテルとは呼べないのです。
(これってちょっとおかしい気もしますが。)
今では洋式トイレは一般的になりましたが、この項目が出来た当時(昭和32年)にはまだほとんど普及していませんでした。これは外国人旅行者にも対応できる施設にするめに設けられた項目です。
しかしながら、2018年の旅館業法の改正により、ホテルの営業と旅館の営業は「旅館・ホテル営業」として統合されました。こうしてホテルと旅館の違いは法律上ではだいぶ違いが分かりづらくなってきていますね。
時代の流れからホテル・旅館に加えて民泊やAirbnbといった新しい形態の宿泊施設がでてきたことから、今後は法律上というより、「それをどう使いこなすか」の違いを考えていった方が良いのかもしれませんね。
”使う上”でのホテルと旅館の違い
ホテルと旅館を使う上での違いを一言で言うと
「ホテルと旅館の違いは、そのまま西洋文化と日本文化の違い」
ということになると思います。
基本的に顧客から何か言われない限り何もしないホテル
と、
何もいわれなくても、部屋へ通したらそのままお茶を入れてあげたり、時間になれば部屋へやってきて布団を敷いてくれたりする旅館。
これは、顧客のプライバシーを重視し、プライバシーを守ることこそ最大のサービス、という考えがあるホテル(=西洋)と、全部オマカセ、いわゆる「上げ膳据え膳」式の旅館(=日本)の違いです。
どちらのほうが一概にいいとは言えませんが、一般的にいって日本人が考えるサービスというのは旅館的なサービスであると思います。しかしホテルも使い慣れるとすごい使い勝手の良いものになりますし、旅館にはない魅力もいろいろとありますよ。
”料金上”のホテルと旅館の違い
ホテルと旅館は基本的には「宿泊する」という意味では一緒の意味ですが、料金の計算方法は多少異なります。
ホテルの場合は基本的に、ルームチャージのみまたは+朝食つきが多く、このルームチャージが2名分だったりします。また、子供の宿泊の場合で、ベットを追加した場合は、そのベットのみの料金を追加すればよく、ベットがいらない添い寝の子供は料金を取らないことが普通です。
一方、旅館は、1泊2食つきの大人一人分の料金を基本としているところが多く、また、子供料金には、目安がありその割引率をもとにして料金を算出しています。
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区分/内容 料金率 待遇内容
小人A料金 大人料金の70% 浴衣、寝具、大人の料理
小人B料金 大人料金の50% 浴衣、寝具、子供用料理
小人C料金 大人料金の30% 浴衣、寝具あり
小人D料金 定額または定率 何もない
*しかし最近はホテルや旅館の境目が非常にあいまいになってきており、ホテルでも一泊二食付きで一人の料金を出していたり、旅館でも食事をつけず1部屋○○○円というプランを出しているところも多いようです。
***高い木の裏話***
ある旅行会社などではパックの料金で(特に海外旅行のときが多い)”ベットが必要ない場合お子様の追加料金はたったの1000円!”とかいってプランを出している会社がありますが、実はあれは旅行会社の丸儲け、という場合があります。ホテル側から一切無料なのに旅行会社がそのまま利益を丸呑みしていうるわけです。まさに丸儲けですね(笑)。
最近は旅行業界も厳しいのでまあこれも一つの手だとは思いますが、このHPを読んだあなたは”子供料金たったの1000円~!うれし~!”なんて単純に喜んじゃだめですよ(笑)。
そのパックが本当にお得なのか他の会社などともしっかりと検討して購入しないとすっかりお得に泊まった気になって実は・・・なんてこともありますからね。
やっぱりお得に泊まるには敵を知らなければいけません!(笑)
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